キンキンに冷えたビールとほどよい塩気の枝豆は、まさに黄金コンビといえる組み合わせですよね。定番の「ビールと枝豆」ですが、じつは身体にもうれしい組み合わせなのはご存じですか?今回は、クラシルの管理栄養士(村田里佳さん)がビールと枝豆が栄養面でも相性がいい理由を解説します。枝豆を使ったおつまみレシピもご紹介するので、ぜひ最後までご覧くださいね。
【各地でビールフェス開催中】おつまみと言えば”枝豆”!実はビールのお供にぴったりとされる理由があった...!
お酒のお供にぴったり!枝豆に含まれる栄養素
ビールといえば、枝豆!というほど、定番のおつまみですよね。ビールがおいしく感じる夏に旬を迎える枝豆は季節的にも相性がいいですが、じつは栄養面から見てもお酒のお供にぴったりなんです。その理由を見ていきましょう!
■ メチオニン
枝豆に含まれる「メチオニン」は、肝機能を維持するうえで欠かせない栄養素です。必須アミノ酸のひとつであるメチオニンには、肝臓に入った毒素や老廃物を排除して、血中コレステロール値をコントロールする働きがあります。肝機能を高める働きがあるため、お酒を飲む人は積極的に摂りたい栄養素です。
■ レシチン
大豆製品に多く含まれる「レシチン」も肝機能を高め、脂肪肝や肝硬変を予防・改善する効果があるといわれています。細胞膜を活性化する働きがあるので、肝臓の細胞も活性化させ肝機能を保護してくれるうれしい栄養素です。
■ ビタミンB1
枝豆はビタミンB1も多く含んでいます。お酒を飲んだあと、なんだか疲れやすいと思ったことはありませんか?ビタミンB1は、糖質を体内でエネルギーに変えるのに不可欠な栄養素で、脳や神経系が正常にはたらくためにも重要な役割を担っています。しかし、アルコールを分解する際に大量に消費されてしまいます。皮膚や粘膜の健康維持を助けるはたらきもあるので、日常的にお酒を飲む習慣があるならビタミンB1を含む食べ物を日常的に摂取するといいですよ。枝豆のほか、落花生などの豆類や、カマンベールチーズ、豚肉などがおすすめです。
このように、枝豆にはメチオニンやレシチン、ビタミンB1など、肝臓の働きやアルコールの代謝を助けてくれる成分が含まれています。味の相性だけでなく、栄養面でもお酒を飲むときにはぜひ一緒に並べておきたいおつまみなんですよ。
枝豆を使ったおつまみをご紹介!
さて、枝豆とビールの相性がいい理由がわかったところで、ここからは枝豆を使ったおつまみレシピをご紹介しましょう!枝豆ピリ辛漬けや、枝豆いももちなど手軽に作れるレシピをピックアップしました。ぜひチェックしてみてくださいね。
1.お酒のおつまみに 枝豆ピリ辛漬け
キンキンに冷えたビールにはこれ!枝豆ピリ辛漬けのレシピをご紹介します。旨みの多い枝豆に、ニンニクのパンチが効いた甘辛い漬け汁がよく染み込んだ、やみつき間違いなしの一品です。ピリッと辛い鷹の爪の風味が食欲をそそり、どんどん食べ進めてしまうおいしさですよ。おうち晩酌が決まったら、仕込んでみてくださいね。
材料(2人前)
- 枝豆 (さや付き)・・・150g
- お湯・・・1000ml
- 塩・・・小さじ1/2
漬け汁
- しょうゆ・・・大さじ3
- 料理酒・・・大さじ2
- 砂糖・・・小さじ2
- 鷹の爪輪切り・・・小さじ1/4
- ニンニク・・・1片
作り方
準備.料理酒は、加熱を行いアルコールを飛ばし粗熱をとっておきます。
1.ニンニクはみじん切りにします。
2.枝豆はさやの両端を切り落とします。
3.お湯を沸騰させた鍋に塩、2を入れ、5分ほどゆでてお湯を切ります。
4.ジップ付き保存袋に、1、残りの漬け汁の材料、3を入れて揉みこみ、粗熱を取り、冷蔵庫で2時間ほど漬けます。
5.器に盛り付けて完成です。
2.枝豆とポテトのナゲット
絶品!枝豆とポテトのナゲットはいかがでしょうか?ホクホク食感のじゃがいもととろとろのチーズは間違いのない組み合わせ。青のりの風味や枝豆のプリッとした食感がたまらない、クセになる味わいの一品です。ひと口サイズでパクッと食べやすいので、おつまみに喜ばれること間違いなしですよ。ぜひ挑戦してみてくださいね!
材料(2人前)
- じゃがいも・・・500g
- 枝豆 (正味量)・・・50g
- ピザ用チーズ・・・30g
- (A)片栗粉・・・大さじ3
- (A)マヨネーズ・・・大さじ2
- (A)青のり・・・小さじ2
- 揚げ油・・・適量
- パセリ (生)・・・適量
作り方
準備.じゃがいもは芽を取り、皮を剥いておきます。
1.じゃがいもは一口大に切ります。耐熱ボウルに入れてラップをし、600Wの電子レンジで5分柔らかくなるまで加熱します。
2.熱いうちにフォークで潰し、粗熱が取れたら(A)、枝豆を加えて混ぜ合わせます。
3.一口大にし、中にピザ用チーズを入れて丸く成形します。
4.鍋底から3cm程揚げ油を注ぎ200℃に熱し、3を揚げます。
5.全体がきつね色になるまでさっと揚げたら油切りし、器に盛り付け、パセリをのせて完成です。
※ご使用の電子レンジの機種や耐熱容器の種類、食材の状態により加熱具合に誤差が生じます。 様子を確認しながら加熱時間を調整してください。必要に応じて食材に完全に火が通るまで加熱してください。
3.枝豆いももち
見た目がコロンと可愛らしい、枝豆いももちをご紹介します。もちもち食感を楽しみながら食べ進められる、あと引く味わいの一品です。ごま油でカリッと焼いたいももちは、風味が香ばしくやみつきになりますよ。難しい工程もなく、意外と簡単に作れます。ぜひお試しくださいね。
材料(2人前)
- じゃがいも (計300g)・・・2個
- 枝豆 (正味量)・・・30g
- (A)牛乳・・・大さじ3
- (A)片栗粉・・・大さじ2
- (A)白いりごま・・・大さじ1
- (A)塩・・・小さじ1/4
- ごま油・・・大さじ1
作り方
準備.じゃがいもは皮をむき、芽を取り除いておきます。
1.じゃがいもは一口大に切ります。
2.耐熱ボウルに1を入れ、ふんわりとラップをし600Wの電子レンジでじゃがいもにやわらかくなるまで6分程加熱し、熱いうちにマッシャーで潰します。
3.(A)を入れ混ぜ合わせ枝豆を加え、6等分にし、それぞれ丸く成形します。
4.中火で熱したフライパンにごま油、3を入れ両面4分ずつ加熱し両面焼き色がついたら火から下ろします。器に盛り付け、出来上がりです。
※ご使用の電子レンジの機種や耐熱容器の種類、食材の状態により加熱具合に誤差が生じます。 様子を確認しながら加熱時間を調整してください。必要に応じて食材に完全に火が通るまで加熱してください。
ビールのお供にはやっぱり枝豆!
いかがでしたか?今回はビールと枝豆の組み合わせがおすすめの理由と、枝豆を使ったおつまみのレシピをご紹介しました。枝豆は、ビールののどごしの良さに合うだけではなく、栄養面においてもたくさんのうれしい効果があります。ぜひ今回ご紹介したレシピを参考にしていただき、おうち晩酌のおつまみにお役立てくださいね。
※20歳未満の飲酒はやめましょう。
監修:クラシル 管理栄養士 村田里佳