洗ったり皮をむいたりせずに食べられる「バナナ」。シュガースポットが出てくると甘みがグンと増して食感もやわらかくなりおいしいですよね。一方で、一気に追熟するので、少人数のご家庭では食べ切れないことも。そこで今回は、バナナを長持ちさせる保存方法をご紹介します。意外と知られていない保存方法もあり必見ですよ!
バナナをおいしく長持ちさせるおすすめの保存方法は?冷蔵保存や冷凍保存についても解説!
- 目次
- バナナを長持ちさせるポイントは「温度」
- 食べごろを知らせるサイン「シュガースポット」
- 常温保存の場合
- 冷蔵保存の場合
- 冷凍保存の場合
- 輪切りにしたバナナ
- みじん切りやペースト状にしたバナナ
- 正しく保存していつでもおいしい「バナナ」を楽しもう!
バナナを長持ちさせるポイントは「温度」
バナナの保存に適した温度は15~20℃ですが、13.5℃以下になると追熟が遅くなるという特徴があります。この特徴を活かして保存すれば、バナナのおいしさを長持ちさせることができるんです。
食べごろを知らせるサイン「シュガースポット」
バナナは追熟が進むにつれ、「シュガースポット」と呼ばれる黒い斑点が現れます。シュガースポットが現れたバナナはしっかりと熟し、甘みが増した食べごろというサインです。
常温保存の場合
シュガースポットが出ていない場合は、直射日光が当たらない風通しのよい場所で保存しましょう。バナナが入っていた袋を外したら、バナナスタンドに吊るすのがおすすめですが、ない場合はS字フックを使って吊るしたり、カーブしている部分を上にして山型に置くと傷みにくくなります(バナナのカーブ部分を下にして置くと、接触面が多くなり、房の重みで下の部分から傷んできます)。
また、早く成熟させたい場合は、リビングやキッチンなど、人の出入りがある温かい場所に置いておくと追熟がすすみます。
冷蔵保存の場合
シュガースポットが出てきて食べ頃になったら、冷蔵での保存がおすすめです。
一般的に、バナナは低温に弱いため冷蔵保存に向かないとされています。低温になると追熟が遅くなるので、早い段階で冷蔵庫に入れてしまうと甘くならなくなってしまうんです。
ですが、この性質をうまく利用すれば、ちょうどいい甘さをキープすることができますよ。シュガースポットが出てきたら冷蔵庫の野菜室に入れることで、わざと追熟を遅らせ、食べ頃の状態を保つことができます。
① お好みの状態に成熟するまで常温で置いておく
(野菜室に入れると追熟が遅れるので、甘みが少ないうちに入れてしまうと甘くなりません)
② 1本ずつ新聞紙などの紙で包む
③ ポリ袋に入れて口をしっかり縛り野菜室で保存する
【ポイント】
・ バナナは自らが発生する「エチレンガス」で追熟し、同じ房のバナナの追熟も早めるので、1本ずつ保存することでエチレンガスを遮断します
・ 冷蔵保存すると低温障害を起こして皮が黒く変色しますが、中身はきれいなままの状態を保っているのでおいしく食べることができますよ。
・ 新聞紙で包むことによって、変色するのを遅らせることが可能です。
【食べるときのポイント】
食べる際は、冷蔵庫から取り出した直後は甘みを感じにくいので、食べる少し前に冷蔵庫から出して常温に戻しておくことをおすすめします。
夏の暑い季節には、冷蔵庫から出したばかりのバナナも、冷たくておいしく食べられますよ。
冷凍保存の場合
冷凍保存しておくと、スムージーやバナナセーキにそのまま使えて便利です。皮をむいて丸ごとラップに包んで冷凍保存も可能ですが、使いやすくするためには、一口大の輪切りやみじん切り、ペースト状など、使う用途に合わせて切り方を変えて保存すると、使い勝手がよく、少量ずつ使うこともできますよ。
輪切りにしたバナナ
使いやすい量を小分けにしてラップに包み、冷凍用保存袋に重ならないように入れて、空気を抜いて密封してから保存します。
みじん切りやペースト状にしたバナナ
冷凍用保存袋あるいはお弁当用のアルミカップに小分けして、密封容器か冷凍用保存袋に入れて保存。 または、製氷皿を使ってキューブ状に凍らせたものを、冷凍用保存袋に入れて保存。
正しく保存していつでもおいしい「バナナ」を楽しもう!
安価で手軽に食べられるバナナは、正しく保存することで、食べ頃をキープさせることができます。
シュガースポットが出た頃が一番おいしいとされていますが、人によって好みがあるので、お好みの状態に熟してから冷蔵庫の野菜室、あるいは冷凍庫で保存しましょう。