大根を切ってみたら、中が青く変色していて驚いた経験はありませんか?そのまま食べてしまっても大丈夫なのか、少し心配になってしまいますよね。そこで今回は、大根の中身が青くなってしまう原因や、その安全性について解説します。おすすめの大根消費レシピもご紹介するので、ぜひ最後までご覧くださいね。
「大根」の断面が青い!原因は?食べても平気?「そうだったのか...!」
なぜ青く変色するの?
大根の断面が青く変色するのは、「ダイコン青変症」という生理現象です。
大根は「アブラナ科」の野菜。これらの野菜に微量に含まれる物質が酸化することにより、大根の中身が青く変色してしまうことがあるんだそう。収穫するときには発生していないのですが、その後の貯蔵状態によって発生する可能性があるんです。
カビや毒素による現象ではないので、青くなってしまったものでも、少し苦みを感じることがありますが問題なく食べることができます。
一方で、同じ「青」でも、切り口に後から発生する青い綿のようなものには要注意!これが発生してしまっていたら、腐敗している証拠なので食べられません。同様に、皮に黒カビのような黒い斑点が発生しているときや、触った感触や臭いに違和感を感じたら食べないようにしてくださいね。
大根を青くさせないためには…?
青くなった大根を食べても問題はありませんが、可能ならば避けたいところですよね。ここからは、大根を青くさせないためのポイントをいくつかご紹介します!
■保存は冷蔵庫の野菜室で
「ダイコン青変症」は、20℃以上の高温の環境に置いておくと発生しやすいといわれています。そのため、大根は冷蔵庫の野菜室で保管しましょう。
保存の際は湿らせたキッチンペーパーで包み、ポリ袋に入れて保管するとおいしさが長持ちします。葉の部分から水分が抜けてしまうので、葉がついている場合は切り落として、根の部分と分けて保存するといいですよ。
■できるだけ新鮮なものを選ぶ
収穫から時間の経っていない大根のほうがダイコン青変症になりにくいといわれているので、できるだけ新鮮なものを購入するのも大切なポイント。色が白く、表面にハリがあってみずみずしい大根がおすすめです。葉がついている場合は、葉がシャキッとしているかも見極めポイントですよ。
冬はおでんや鍋物など、大根が大活躍する季節。ぜひおいしい大根料理をたくさん作って、心も体もほっこり温まってくださいね!
おすすめの大根消費レシピをご紹介!
さてここからは、冷蔵庫に残っている大根の消費にもおすすめの大根レシピをご紹介します。トロッとしたあんがおいしい大根の鶏そぼろ煮込みや、モチモチ食感が楽しい磯辺焼き風大根もちなど、大根をたっぷりおいしく食べられるレシピばかりです。ぜひチェックしてみてくださいね。
1.大根のとろっと鶏そぼろ煮込み
トロッとしたあんにやみつき!大根の鶏そぼろ煮込みのレシピをご紹介します。鶏むね肉の旨みが大根にしみて、あっさりやさしい味わいの煮物に仕上がります。食欲があまりないときでも、とろみがあって食べやすいですよ。身近な食材で簡単にお作りいただけるので、忙しい日の晩ごはんにおすすめです。
材料(2人前)
- 大根・・300g
- 鶏ひき肉 (むね)・・・100g
- 水・・・300ml
- (A)料理酒・・・大さじ2
- (A)鶏ガラスープの素・・・小さじ2
- (A)しょうゆ・・・小さじ1
- (A)粗挽き黒こしょう・・・ふたつまみ
- 水溶き片栗粉・・・大さじ2
- ごま油・・・小さじ2
- 小ねぎ (小口切り)・・・適量
作り方
準備.大根は皮をむいておきます。
1.大根は2cm幅のいちょう切りにします。
2.中火で熱した鍋にごま油をひき、鶏ひき肉を入れ色が変わるまで炒めたら、1を入れ全体に油がなじむように炒めます。
3.水、(A)を入れ強火にし、ひと煮立ちしたら弱火にして蓋をし、大根がやわらかくなるまで15分程度煮込みます。
4.弱火にして水溶き片栗粉を回し入れ、とろみがついたら火から下ろします。
5.器に盛り付け、小ねぎをのせて完成です。
2.和風なめたけおろしの大根ステーキ
ごはんの進む一品をお探しなら、和風なめたけおろしの大根ステーキがおすすめです!大根ステーキに大根おろしをのせた、大根のいろいろなおいしさを贅沢に楽しめる一品です。電子レンジでやわらかくした大根は、バターとめんつゆでコク深い味わいに焼き上げましょう。大根おろしの上になめたけと大葉を添えれば、さっぱりおいしくいただけますよ。
材料(2人前)
- 大根・・・600g
- めんつゆ (2倍濃縮)・・・大さじ2
- 有塩バター・・・20g
おろしソース
- 大根・・・100g
- なめたけ・・・大さじ2
- 大葉・・・4枚
作り方
準備.大根の皮はむいておきます。 大葉は軸を切り落としておきます。
1.おろしソースの大根はすりおろして水気を絞ります。
2.大葉は千切りにします。
3.大根は3cm幅に切ります。耐熱皿にのせてラップをかけ、火が通るまで600Wの電子レンジで8分ほど加熱します。
4.ボウルに1、なめたけを入れてよく混ぜ合わせます。
5.フライパンに有塩バターを入れて中火で熱し、3をのせて表面に焼き色がつくまで焼きます。めんつゆを加えて煮絡め、汁気が少なくなったら火から下ろします。
6.お皿に盛り付け、4をかけ、2をのせて完成です。
※ご使用の電子レンジの機種や耐熱容器の種類、食材の状態により加熱具合に誤差が生じます。 様子を確認しながら加熱時間を調整してください。必要に応じて食材に完全に火が通るまで加熱してください。
3.もちもちで香ばしい 磯辺焼き風大根もち
もちもち食感が楽しい、磯辺焼き風の大根もちを作ってみませんか?食感のよい大根もちに、香ばしいバターじょうゆの風味がベストマッチした一品です。香り豊かなのりで巻いてからいただくと、大根のおいしさが一層引き立ちますよ。晩ごはんのあと一品にはもちろん、お子さまのおやつにもぴったりです。
材料(6個分)
- 大根・・・800g
- ハム・・・4枚
- 小ねぎ・・・2本
- (A)片栗粉・・・40g
- (A)薄力粉・・・40g
- (A)顆粒和風だし・・・小さじ1
- 料理酒・・・大さじ1
- (B)有塩バター・・・10g
- (B)しょうゆ・・・大さじ1
- ごま油・・・大さじ1
- のり (4×10cm)・・・6枚
作り方
準備.大根は皮をむいておきます。 小ねぎは根元を切り落としておきます。
1.大根をすりおろし、水気を少し残す程度に絞ります。ハムは3等分にし、1cm幅の短冊切りにします。小ねぎは小口切りにします。
2.ボウルに移し、(A)を入れて手でこね、6等分にして丸く成形します。
3.フライパンを中火で熱してごま油をひき、2を入れます。両面に焼き色がつくまで焼いたら、料理酒を入れ、蓋をして弱火で5分程蒸し焼きにします。中に火が通ったら(B)を入れて絡め、火から下ろします。
4.のりを巻き、器に盛り付けて完成です。
大根は正しく保存しておいしく食べ切ろう
いかがでしたか?今回は大根の断面が青くなってしまう理由と、おすすめの大根消費レシピをご紹介しました。おうちにある大根が使いきれないときは、ぜひ今回ご紹介したレシピを参考にして、大根を余すことなくおいしく召し上がってくださいね。