かつては子どものおやつとして親しまれていた「カルメ焼き」。時代の変化と共に見かけることも少なくなりましたが、最近また違う形で注目されはじめているんです!そこで今回は、カルメ焼きの特徴や原材料、作り方に加え、韓国で親しまれている「ダルゴナ」についても解説します。ぜひチェックして、カルメ焼きを作ってみてくださいね。
カルメ焼きはどんなお菓子?特徴について解説!
- 目次
- カルメ焼きとは
- 簡単そうで難しい!?カルメ焼き作りのポイント
- 材料
- 道具
- 作り方
- ポイント
- カルメ焼きと韓国のダルゴナについて
- カルメ焼きで懐かしの味を楽しもう
カルメ焼きとは
カルメ焼きとは、砂糖を主原料とした砂糖菓子のことです。
直径10センチほどの円形のものや、一口でパクッと食べられる棒つきのものなど、形はさまざま。駄菓子屋では定番の一品で、「カルメラ」や「カルメラ焼き」と呼ばれることもあります。
諸説ありますが、日本においてのカルメ焼きのはじまりは、ポルトガルやスペインなど南蛮諸国との貿易が盛んだった16世紀から17世紀ごろ。ポルトガルからの輸入品として伝来し、日本各地へ広がっていったと言われています。
ちなみに「カルメ焼き」というユニークな名前は、ポルトガル語で「甘いもの」を意味する「caramelo」という言葉に由来して名づけられたそうです。
そんなカルメ焼きの特徴は、砂糖ならではの濃厚な甘みとサクッと心地よい歯ごたえ、香ばしい風味。
かつて駄菓子屋が充実していたころは、子どものおやつとして重宝されていました。現代の日本では見かけることこそ少なくなりましたが、お祭りやイベントの屋台で発売されたり中学生の理科実験の題材となるなど、今もなお私たちの生活に息づいています。
簡単そうで難しい!?カルメ焼き作りのポイント
昔懐かしのお菓子「カルメ焼き」。簡単に作れそうに見えて意外と難しく、サクッとおいしいカルメ焼きに仕上げるためにはいくつかのコツが必要なんです!
以下で、カルメ焼きの材料や使用する道具、ポイントを確認してみましょう。
材料
主な材料は、砂糖と重曹、水。固まりやすくするために、卵白を加えることもあります。
道具
・鍋や耐熱性のおたま
鍋や耐熱性のおたまに材料を入れて加熱します。できあがりの大きさや厚さに違いがでてくるので、その点も考慮して選びましょう。
・すりこぎ
重曹をしっかりとかき混ぜるために、すりこぎなどがあると便利です。
・軍手
作業中は手元がとても熱くなります。軍手などを着用して火傷しないように注意しましょう。
・調理用の温度計
カルメ焼きは温度管理で仕上がりが大きく変わります。温度を見た目だけで判断するのは難しいので、調理用の温度計があると便利ですよ。
作り方
おたまや鍋に砂糖と水を入れ、中火で熱します。125°Cになるまで沸騰させたら火からおろし、重曹を加えてすりこぎで素早くかき混ぜましょう。中央がぷくっと膨らんできたら完成です。
ポイント
・カルメ焼き作りで一番重要なポイントが「125℃」という温度です。鍋やおたまに入れた砂糖水の温度が125℃より低い、もしくは高いと、しぼんだりこげついてしまうことがあります。
・重曹を加えたらスピード勝負!すりこぎを使って、できるだけ素早く、お鍋やおたまの底をこするぐらい力強くかき混ぜます。
カルメ焼きと韓国のダルゴナについて
最近話題の「ダルゴナ」。耳にしたことがあるという方も多いかもしれません。
ダルゴナとは、韓国版「カルメ焼き」のことで、「ポッキ」や「ポプキ」とも呼ばれています。2021年にビデオ・オン・デマンドサービスで配信された韓国ドラマ内で登場したのをきっかけに、世界中でその名が知られるようになりました。
韓国では「型抜き菓子」としておなじみの一品で、カルメ焼きに型押しされた星やハート、四角といった絵柄を、針や画びょうなどでくり抜いて遊ぶのだとか。屋台や露店で出店していることが多く、型抜きに成功するともう1つサービスしてくれるそうです。
ちなみに、日本のカルメ焼きはふっくらと膨らんでいますが、韓国のダルゴナは型抜きしやすいよう、平べったく仕上げるのが一般的です。韓国だけでなく世界各地で取り扱うお店も増えているので、見かけたらぜひ手に取ってみてくださいね。
カルメ焼きで懐かしの味を楽しもう
いかがでしたか?今回はカルメ焼きの特徴や作り方などをご紹介しました。
サクッと心地よい食感と香ばしい風味が魅力のカルメ焼き。ポイントさえ押さえれば、おうちでもおいしいカルメ焼きを作ることができます。この機会にぜひ、懐かしの味わいをお楽しみくださいね。