最終更新日 2023.3.30

ざくろの選び方と栄養素|買い物で役立つ基本の「き」

ざくろの選び方と栄養素|買い物で役立つ基本の「き」

果皮が赤っぽい色味で、先が尖った形が特徴的な「ざくろ」。その宝石のように美しい鮮やかな赤色の果粒は、甘酸っぱい味わいで人気がありますが、店頭で見かけても実際に手に取ったことがない、という方も多いのではないでしょうか。実はザクロはスーパーフードと言われるほど体に嬉しい栄養素が詰まっています。

そこで今回は、ざくろの正しい選び方と栄養素についてご紹介します。ぜひ、参考にしてみてくださいね!

  • 目次
  • ざくろの概要と旬
  • ざくろの食べ方
  • 主要な栄養素はこちら
  • 鮮やかな赤色は「アントシアニン」
  • おいしいざくろの選び方
  • 目利き力でおいしさ溢れるざくろを楽しもう!

ざくろの概要と旬

「ざくろ」はミソハギ科ザクロ属の落葉樹になる果実です。日本では観賞用として家庭で栽培されることが多かったため、道で落ちているざくろを見かけたことがあるという方も少なくないはず。 古代の医学書などにも登場しているざくろ。諸説はありますが紀元前1000年以上前から栽培されていたと言われており、日本には平安時代に渡来したようです。古代から美容や健康に効果があると言われていたそうで、特に木の樹皮や果皮は薬用として大切に扱われていたそうです。

そんなざくろは、夏の終わりから秋にかけて収穫されます。海外からの輸入物も同時期に流通されるため、9月頃から11月頃にかけて旬を迎えます。

最近ではスーパーなどで見かける機会が増えましたが、市場に出回っているもののほとんどが輸入物です。ちょうど大人の手のひらに乗るくらいの大きさで、完熟すると表面の実が割れてくるのが特徴です。

ざくろの食べ方

ざくろの可食部はその中に詰まっているきれいな赤色の果粒です。色味が鮮やかで美しいため、ジュースやシロップに加工されることが多く、カクテルなどを赤く色付けするグレナデンシロップも、ざくろが原料となっています。

ざくろの果粒の中には小さな種が入っていますが、手作りでジュースやシロップを作る際は果粒をミキサーをかけたあとにザルで濾すだけで簡単に種と果汁が分けられますよ。

【ざくろを使ったおすすめレシピ】

主要な栄養素はこちら

ざくろ100gに含まれる主な栄養素は以下の通りです。

ざくろ

・エネルギー 63kcal

・たんぱく質 0.2g

・炭水化物 15.5g

・カリウム 250mg

・ビタミンC 10mg

※参照:「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」

鮮やかな赤色は「アントシアニン」

ざくろに含まれる栄養素のなかでも特に注目していただきたいのが以下の3つです。

■カリウム

カリウムは体内の余分なナトリウムを排出してくれる働きがあり、むくみにも大きく関わる栄養素です。塩分を摂りすぎた日のデザートや翌日の朝食にざくろを食べるのもおすすめですよ。

■ビタミンC

抗酸化作用を持ち、活性酸素の働きを抑えます。また皮膚細胞のコラーゲン合成に不可欠な栄養素であることから、肌や粘膜を健康に保つためにも重要な栄養素です。ビタミンCは熱に弱い性質があるため、そのまま食べたり、熱を加えないフレッシュジュースなどで摂ることがおすすめです。

■アントシアニン

ざくろにはアントシアニンという色素が多く含まれており、きれいな赤色を発色しています。アントシアニンは、ビタミンCと同じように強い抗酸化作用を持ち、活性酸素の働きを抑えます。ですが、一度にたくさんの量を摂取しても体内に蓄えておくことはできないため、こまめに摂ることをおすすめします。

おいしいざくろの選び方

新鮮でおいしいざくろを選ぶポイントは以下の3つです。

■全体的な重み

水分や果粒をたっぷりと含んでいるものはずっしりとした重みがあります。必ず手に取り、手のひらで重みを感じるものを選ぶようにしましょう。

■全体の色味

全体的に濃い赤色のものを選びましょう。輸入物のざくろは熟すほどに赤みが増していきます。一方、国産のざくろは完熟を迎えても赤みが薄いものもありますので、必ず産地と色味を併せて確認しましょう。

■果実の膨らみ

ざくろは完熟すると実が割れてしまうほど膨らみます。スーパーなどで割れているものが販売されていることは少ないですが、全体的にふっくらとしていて果皮にハリがあるものは成熟している証拠です。必ずチェックしましょう!

■国産ざくろの場合

スーパーなどで購入できる輸入物のざくろは果皮の赤みが強いものが多いですが、国産のざくろは、輸入物に比べて果皮の色が淡いことがあります。その際、果皮の色でおいしいざくろを見分けることが難しいため、必ず果実全体の膨らみを確認しましょう。 また、国内の直売所や道の駅などで販売されているざくろは実が割れてしまっているものも販売されています。実が割れているものは完熟を迎えている証拠ですので、その日のうちに食べたい、という場合におすすめですよ。

目利き力でおいしさ溢れるざくろを楽しもう!

今回はざくろの栄養素やざくろの選び方をご紹介しました。

みずみずしくて爽やかな甘酸っぱさが特徴のざくろ。おいしいだけでなく、体にうれしい栄養素も含んでいるため、積極的に摂りたい食材のひとつです。せっかくなら新鮮でおいしいものを選びたいですよね。

ぜひ、正しい選び方を身に付けておいしいざくろを余すことなく楽しんでください。ざくろのきれいな赤色は食卓を明るくしてくれますよ!

クラシルでは、ざくろの保存方法についてもご紹介しています。こちらも参考にしてみてください。

ざくろの保存方法|長持ちのコツ|状態によって保存方法を変える

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