「からし菜」という野菜を知っていますか?漢字では「芥子菜」と書き、名前からわかるようにピリッとした辛味のある野菜で、サラダや炒め物、煮物などさまざまな料理に使えます。今回は、からし菜の産地や特徴、種類について解説!記事の後半では、からし菜のおいしい食べ方やからし菜を使ったおいしいレシピもご紹介します。
からし菜とは?特徴や種類、おいしい食べ方についてもご紹介!
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- 目次
- からし菜の特徴は?
- からし菜の旬の時期や産地は?
- からし菜の種類
- ちりめんからし菜
- 葉からし菜
- わさび菜
- 高菜
- サラダからし菜
からし菜の特徴は?
「からし菜」とは、キャベツやブロッコリーなどと同じアブラナ科の野菜で、ザーサイや高菜の仲間です。名前の通り葉や種にピリッとした辛味があるのが特徴の野菜で、漢字では「芥子菜」と書きます。中央アジア原産のアブラナ科アブラナ属の植物で、日本には9世紀に中国から伝わってきました。
葉や茎は炒め物やサラダ、煮物などさまざまな調理法で楽しめますが、種も食べられます。種は葉や茎のようにそのまま食べるというよりは、粉末にして和からしやマスタードの材料として使われるのが一般的です。
からし菜の旬の時期や産地は?
からし菜の旬の時期は冬から春にかけてで、秋に種をまき、1月から4月にかけて収穫の時期を迎えます。現在日本では、主に関東地方や東北地方、北海道などで栽培されているようです。
ちなみに主な産地は関東地方や東北、北海道ではあるものの、沖縄県全域でも栽培されています。沖縄では「シマナー(島菜)」と呼ばれるほど身近な野菜なのだとか!また、からし菜そのもののことは「シマナー」と呼びますが、からし菜を塩漬けにしたものは「チキナー」と呼ぶそうです。漬物にするだけで名前が変わるのはおもしろいですね。
からし菜の種類
からし菜と一言でいっても、実はたくさんの種類があるんですよ!ここでは、からし菜の種類とその特徴についてご説明します。
ちりめんからし菜
ちりめんからし菜は、葉の先端が細かくカールしていて、ちりめん状になっています。葉がやわらかくほどよい辛味があるので、漬物やお浸し、サラダにぴったりです。葉が縮れている様子がパセリにも似ているので、パセリのように料理に添えて使うこともできます。
葉からし菜
一般的にからし菜というと、この葉からし菜を指すことが多いです。葉が濃い緑色で深い切れ込みが入っていて、一見すると大根の葉によく似ています。耐寒性が強く、育てやすいのが特徴です。
わさび菜
わさび菜は、細かい切れ込みが入ったギザギザとした葉っぱが特徴。葉の色は明るい緑色で、やわらかな食感です。わさびのようなピリッとした辛味があります。
ちなみに、名前のよく似た「葉わさび」はわさびの葉のことで、からし菜の一種であるわさび菜とは別物です。
高菜
高菜は、高菜漬けで食べたことのある方が多いのではないでしょうか。切れ込みの入っていない幅広の葉で、成長すると1mほどの高さになります。これが名前の由来でもあります。
葉の色は種類によって異なり、緑色の葉をした「青高菜」や紫色が入っている「紫高菜」があります。特に九州での栽培が盛んで、福岡県筑後地方の三池高菜、熊本県阿蘇地方の阿蘇高菜、長崎県雲仙地方の雲仙こぶ高菜といった品種が有名です。
サラダからし菜
サラダからし菜は茎や葉が細く、深い切れ込みが入っていて、水菜にそっくりな見た目をしています。ほんのりと辛味があり、水菜のように生で食べられるのが特徴です。また、サラダからし菜のなかでも品種が分かれていて「リアスからし菜」や、紫色の葉の「赤リアスからし菜」などがあります。
レッドマスタード
葉の一部または大部分が赤紫色になるレッドマスタード。若芽を摘んで、ベビーリーフとしてサラダなどに利用されることもあります。特有の辛味と色合いが料理のアクセントになりますよ。
博多蕾菜(つぼみな)
博多蕾菜は名前のとおり、花の蕾のような見た目をしています。一株4~5kgにもなる大型のからし菜ですが、その脇芽の部分を収穫するのが特徴です。コリコリとした歯ごたえとほどよい辛味があり、生のままでも加熱しても食べられます。
マスタードグリーン
マスタードグリーンは、欧米で作られてきたからし菜です。葉が大きいうえ、薄くてやわらかい食感なので、サラダやサンドイッチに向いています。
からし菜のおいしい食べ方は?
いろいろなからし菜の特徴がわかったところで、続いては、からし菜をどのように食べたらよいか、おいしい食べ方について解説します。
サラダ
ピリッとした辛味のあるからし菜は、サラダにぴったり!特に、サラダからし菜やマスタードグリーンといった細いものややわらかいものを使うのがおすすめです。和風や洋風、中華風などどんなドレッシングでも合いやすいですよ。
漬物
からし菜は漬物にもよく使われます。もともと辛味があるので、塩で漬けるだけでも豊かな風味を楽しめます。ごはんのお供にもぴったりですよ。
お浸し
からし菜は、お浸しにするのもおすすめ!ゆでるときは、茎の部分からゆで始め、葉の部分はサッと短時間でゆでると食感よく仕上がります。ポン酢や白だしなど、お好みの味つけでお楽しみください。
和え物
サッとゆでたからし菜をマヨネーズやみそで和えると辛さや特有の苦味がやわらぎます。そのほか、あえて辛子やコチュジャンといった辛味のある調味料を使って、刺激的な味わいを楽しむのもおすすめです。
煮物
からし菜は煮物にしてもおいしくいただけます。ほっこりとした味つけでもほんのり辛味が感じられて、箸がどんどん進みますよ。からし菜を使った煮物を作るときは、加熱しすぎると辛味を感じにくくなるので、からし菜を入れたらサッと火を通す程度で仕上げるのがおすすめです。
炒め物
ぜひ試していただきたいのが、からし菜の炒め物です。お肉やきのこなどさまざまな食材と相性がよく、ごま油やニンニクなどの風味をつければ箸が止まらないおいしさに!下ゆでせずに、そのまま炒めることができるので手軽にチャレンジできますよ。
からし菜を使ったおすすめレシピをご紹介!
さてここからは、からし菜を使ったおすすめレシピをご紹介します。からし菜の辛味を活かした和え物や炒め物、サラダのレシピをピックアップしました。ぜひチェックしてみてくださいね。
からし菜の和え物
電子レンジを使ったお手軽料理!からし菜の和え物のご紹介です。からし菜の辛味とすりごまの風味がよく合いますよ。めんつゆを使った簡単な味つけでパパッと作れるので、あと一品ほしいときのおかずにもぴったりです。
からし菜と豚バラ肉の炒め物
ごはんがモリモリ進む!からし菜と豚バラ肉の炒め物を作ってみましょう。旨味たっぷりでジューシーな豚バラ肉に、ピリッと辛いからし菜が相性抜群です。ぜひ作ってみてくださいね。
からし菜と生ハムのサラダ
カラフルな野菜で食卓が華やぐ、からし菜と生ハムのサラダはいかがでしょうか。からし菜の辛味と生ハムの塩気、すりおろしニンニクの香りがよく合い、クセになるおいしさ!お酒のおつまみにもぴったりの一品です。
ほどよいピリ辛味がたまらない!からし菜を食べてみよう
今回は、からし菜の旬の時期や種類、特徴について解説しました。シンプルな味つけでも、なんだかやみつきになるからし菜。今回ご紹介したレシピも参考に、ぜひ作ってみてくださいね。