晩秋から冬にかけて、最も香り高い時期を迎えるゆず。鍋物や汁物などの香りづけ、彩りとして、冬の食卓にぜひ登場させたい食材ですよね。とはいえ、一度に使う量はほんの少しずつ。残った分は保存しておきたいところですが、良い香りを失わないよう保存するのには、ちょっとしたコツがいるんです。そこで今回は、「ゆず」の香りをなるべく保ちつつ保存する方法についてご紹介します。香りが命とも言えるゆずなので、正しい保存方法で爽やかな香りを長持ちさせましょう。
ゆずの保存方法|長持ちのコツ|香りを保つ方法
- 目次
- 最大の敵は「熱」と「乾燥」!
- ゆずを冷凍保存する際のポイント
- 正しい方法で保存して長く香りを楽しもう!
最大の敵は「熱」と「乾燥」!
ゆずは夏場以外は基本的に常温で保存できます。ただし、保存する場所の温度が高すぎるとすぐに傷んでしまうので、夏場や暖房などで室温が上がる際には冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。
常温で保存する際も冷蔵庫で保存する際も、乾燥対策は必須です。ゆずは乾燥すると香りが飛んでしまうので、新聞紙で包むかビニール袋に入れて、ゆずを乾燥から守りましょう。
また、ゆずは冷凍保存が可能です。ゆずを冷凍保存する場合には、皮をむいて果肉と皮を別々に保存する方法と、まるごと冷凍する方法があります。それぞれに適した用途や特性があるので、ゆずを使う目的によって使い分けてくださいね。
ゆずを冷凍保存する際のポイント
ここからは、ゆずを冷凍保存する2つの方法をご紹介します。用途によって使い分けてくださいね。
ただし、一旦冷凍した食材を加熱なしで使用することはおすすめしていません。冷凍したゆずを料理に使う際は、シロップやジャムといった加熱調理するメニューでお召し上がりくださいね。
■皮と果肉を別々に冷凍保存する
①ゆずをよく洗い、キッチンペーパーなどでしっかりと水分を拭き取ります
②ゆずの皮を、できるだけ幅を広めにとりながら縦にそぐようにして剥きます
※皮を横に剥くと組織がつぶれて香りが損なわれてしまうので、必ず縦に剥いてくださいね。また、細かくそぐことでも、香りが飛びやすくなってしまいます。なので皮はなるべく幅広くそいで、使うときに細かく刻むようにしましょう
②そいだ皮はラップでぴったりと包んで冷凍用保存袋などに入れ、冷凍保存します
③残った果肉は横半分に切り、ラップでぴったりと包んで冷凍用保存袋などに入れ、冷凍保存します
皮も果肉も、使うときは自然解凍しましょう。電子レンジで解凍をすると香りが飛んでしまうのでご注意ください。刻んだ皮を煮物や汁物に添える際や、果肉をそのまま料理に使いたいときなどは、こちらの方法での冷凍保存が適しています。
■皮をむかずにまるごと冷凍保存する
①ゆずをよく洗い、キッチンペーパーなどでしっかりと水分を拭き取ります
※このときゆずの皮の表面に水分が残っていると、凍らせたときに霜がついて香りが飛んでしまう原因になるので、表面の水分は十分に拭き取ってくださいね
②ゆずをラップで包み、冷凍用保存袋に入れて冷凍保存する
香り付けなどに皮だけを使う際は、凍ったまますりおろして使用できます。果肉も一緒に使いたい場合は、自然解凍してください。ゆず湯に使いたい場合や、皮付きのままカットして料理に添えたいときなどは、こちらの方法で冷凍保存しましょう。
正しい方法で保存して長く香りを楽しもう!
ゆずは乾燥に気をつけ、適した温度と方法で保存することで、香りやみずみずしさが長持ちします。 爽やかな香りや酸味で料理にアクセントを加えてくれるゆずは、少量加えるだけでもしっかりと存在感を示してくれる食材。正しく保存して上手に使い切ってくださいね。
クラシルでは、みずみずしくおいしいゆずの選び方についてもご紹介しています。こちらの記事もぜひ合わせて参考にしてくださいね。